10月5日 「修行不足・・・」
日に日に気温が下がってくる今日この頃でありますが、本日は時間があったため道場へ自主練に行ってきました。
通常は生徒たちの大きな声や、ミットを蹴る音、サンドバックを叩く音 などが道場内に響き渡っていますが、
今日は雨音しか聞こえず、非常にゆったりした中での自主練でした。毎回の課題で未だ克服ができませんが、
「一人で自分を追い込む」 ということが非常に難しく、どうしても「妥協心」が出てきてしまいます。
ある程度のところで 「今日はここまででいいか 」 「 明日やろう・・ 」 という 「心 」 に負けてしまいます。
道場を出る時、毎回 「これじゃあ、強くなるはずないなぁ 」 なんて思いながら・・ 現在に至っている状態です。
まだまだ・・・ いや、全然 修行が足りません・・・。
来週から中間考査の週間に入ります。 そのため部活も原則的に練習が禁止となります。夏休み以降、
非常に慌ただしい日々が続いていますが、それを言い訳にせぬようぜひ文武両道で頑張ってもらいたいものです。
自分も含めて・・・です。
10月9日 「我慢・・・」
最近、「我慢」のできない者が多くなっている。 本日集会でも話をしたのだが、目立って気になるのが、
「思っていること」を周りのことを一切考えず言葉にしてしまう者が非常に多いことだ。
気に入らないことがあると「うざい!」「むかつく!」、人に何かを頼まれても「面倒くさい!」・・・
悪気があって言っているわけではないのだろうが、1日にこれらの言葉を身の回りで耳にしないことなどない状態である。
年齢がかさむにつれ、周りのことも考えられるようになれば、例え心の中で思っていても 口には出さないようになるものである。
が、近年非常にこれらを強く感じることが多い。 育ってきた環境、取り巻く環境 がそうさせるのか・・・
はっきりとはわかりません。しかし一つ大き感じることは 多くの者が 「我慢」 をしなくてもいい生活環境に
いるんだろう ということ・・・。 奥の深い問題であるため安易に言うことはできませんが、
職業・家庭等 関係なく、子供達との接し方を真剣に考えていかなければならない。
次世代を担う大切な子供達だからこそ、「優しさ」だけでなく、時に「厳しく」時に「温かく」
そして「我慢すること」の大切さをしっかりと伝えていかなければならない と・・・・。
自分が偉そうに言える立場ではありませんが、本日それを強く感じた一日でした・・・。
10月16日 「我慢 ~その2~」
今朝、某テレビ局の番組で現代の10代20代の半数が ” 「寿司」は「わさび抜き」でないと 食べられない ”
という内容のものをやっていました。 主な原因の一つとして、子供の頃の食生活( 辛いから食べない → いらない )が原因だと・・・
昨日たまたま過去の会議資料(青少年相談センターのもの)を見ていました。
「 我慢すること・頑張ることが苦手 」が年々増加傾向にあるという内容です。現場にいてもそれは強く感じます。
特徴として「 したくないことはしない 」「 したいことでも進んでしない 」。 原因の一つとして、子供たちにとって
” いたれりつくせり ”の環境が「 我慢すること 」「頑張ること 」を経験不足にさせている。
次に、自分たちの欲求が満たされなくなるとどうか・・「わがまま 」「周りへの暴言・暴力 」といった
感情抑制の効かない状況になる。
センターに相談されに来る方々の意見をまとめると、このような現実が浮かび上がってくるというとでした。
( 「さび抜きの寿司」現象の一端がみえるような・・・・。 )
また子供中心の家庭生活がひどくなると、子供にとって親は「自分のしたいようにやらせてくれる人 」
「子供だから特別にしてもらって当たり前 」と思うようになり、『家』は「自分の都合に合わせてくれる 」場所だが、
世間・学校は「自分に合わせてくれない 」場所。 自分の 「わがまま 」( 当人はそうは思っていない )が通らない場所なら、
(学校・バイト等を)辞めればいいと、いとも安易に結論を出してしまう。 この資料を見るたびに、心が重くなってしまう。
誰もが目も澄んで何事にも純真無垢である幼い時期があったにも関わらず、「育つ環境 」の違いから 様々な人格形成がなされる。
だからこそ、それに関わる我々一人一人が現実から目を背けず、全ての人が持っている素晴らしい「魂」を
より大きくする手助けができるといいですね。
この世に誰一人として「悪人」として生まれてくる人などいないのだから。
うちの”かわいい”空道部員達も、明日ようやく「試験 」という 我慢 から解放されますが、
新たに「稽古 」という我慢の世界に突入してもらいます!
まずは、風をなびかす 『クリリンヘアー』 から!!! ( 「風になびく」 ではありません )
10月19日 「撮影終了!!」
本日、NHK 「にっぽん 熱中クラブ 」 ( BS2 1月9日(金) 22:30~22:54 放映予定 )の撮影が終了致しました。
打ち合わせ等を含め、約2ヶ月間追っかけて頂きました。 テレビ関係者の方々はもちろん、撮影時に多方面にわたり
ご迷惑ご面倒をおかけしてしまったこと、申し訳ございませんでした。
最終日の本日は 「やるせなす」(中村さん・石井さん)のお二人が来校して頂き終日撮影となりました。
前回同様、さすがタレントさん! 生徒たちを上手く引きつけ、心を和らげ、一日ずっと笑顔が絶えず、本当に楽しい一日となりました。
今まで撮って頂いたVTRも一部見せて頂きましたが、素晴らしい作品で「もったいない」の一言です。
今回、うちの”雑草”のような部活を取り上げて頂けたこと本当に心から感謝をしています。
未だに「空道」って何?? と聞かれる日々の中、それを毎日一生懸命取り組んでいる生徒たちがいる ということを
少しでも認識してもらえれば・・・ また、これを観て少しでも 「空道 」に興味を持ってもらえる人が
増えてくれれば・・・ と思うばかりです。
くどくなりますが、今回2ヶ月間という長い間撮影に携わって頂いたNHKのスタッフの方々 本当にありがとうございました。
特にディレクターの岩本さんには本当に頻繁に足を運んで頂き、生徒たちに温かく接して頂き 感謝の言葉が尽きません。
カメラマンの上田さんも生徒に親しく接して頂き、また一緒に練習もして頂き(^・^) 本当にありがとうございました。
撮影ということは関係なく、心に残る「出会い」に 感謝、感謝です。
素晴らしい「経験」をありがとうございました。 この「経験」をバネに今まで以上に皆で一生懸命頑張っていきます!
10月25日 「ラストサムライ」
今日は授業後に保護者との懇談があったため、稽古の指導ができぬ状況となり、 急遽、DVDを観ることにしました。
以前から、どこかで見せたいと思っていた「ラストサムライ」を観てもらいました。 自分の大好きな映画の中の一つなので・・・
好きだからという理由だけでは決してありませんが、格闘系の映画を観て気持ちを高めるばかりでなく、
このような独特な雰囲気の映画から何かを感じてほしいと思いこの時間にしました。 現在この国に住んでいる多くの人が
忘れてしまっているであろう、「日本人の心」「受け継がれるべき伝統文化」の大切さを感じさせてくれるから。
「礼節 」を重んじる武道に日々携わってるからこそ、このようなものを通しても 学び・感じてもらえないかと・・・
映画というものは人それぞれ感じ方が違いますが、何かを感じ、それを今後の生活・稽古にほんの少しでも
生かしてもらうことができれば と思います。
心の動くことの少ない毎日だからこそ、このような機会も時にはつくっていきたいものです。
今日汗はかけませんでしたが、 ” PERFECT !”
10月30日 「体育大会」
本日は、本校の体育大会日でした。天気にも恵まれ、学年問わず皆一生懸命取り組み 観ていても白熱する、気持ちのいい大会でした。
我が部員たちも大勢の中に入るとどこにいるのかわからなくなってしまいますが、皆それぞれ いい顔をして競技に取り組んでいました。
クラスのため、学年のため、一日よく頑張ったので、今日は稽古も休みにしました。
また明日から頑張ろう!
10月30日 「出会い」
本校では学期に一度学年毎に「講話 」の時間が設定をされており、本日がうちの学年の該当日でした。
今回は、私の野球部時代の教え子に依頼をし、仕事で忙しい中無理を言って来てもらいました。
彼は今年の4月新しい職場に移ったんですが、それまでは「中日ドラゴンズ 」に所属をしていました。育成選手としてですが。
野球が大好きで諦めることができず、結果として陽の目はあたりませんでしたが、自分の力で最上階である
プロの世界をつかみ取ったのです。
その経験を現役の高校生に聞いてほしく、彼に依頼をしました。まだ20代半ばですが、
この数年で人としてとても大きく成長をしていました。
プロ野球人である以上に、一社会人であることの大切さ を。 野球さえできれば言い訳じゃない、
それ以上に 人として当たり前のことが当たり前にできること、 あいさつ・言葉遣い・礼儀 の大切さ、を
子供達に丁寧に話をしてくれました。 諦めなければ夢は近づいてくること、続けることの大切さ も。
規約で今年はチャレンジできなかったらしいですが、彼はもう一度「プロ」にチャレンジする といってました。
講話終了後、稽古を始める直前に道場にあいさつに来てくれ、じかにうちの部員にも話をしてくれました。
競技種目は違っても、それに取り組む気持ちに変わりはないことを部員たちは感じてくれたと思います。
彼が帰ったあとしばらくして、また別のお客様が見えました。 以前からお話をいただいていたんですが、
他流派の方で、うちの練習に一度参加をさせてほしい、「空道 」とはどんなものか教えてもらいたい という
社会人の方がみえました。 ごくごくわずかの時間でしたが子供達にもいい刺激を与えて頂きました。
今日は短い時間内で、部員にとっては思いもよらない「出会い 」のあった一日でした。
それぞれの方が、それぞれの伝え方で、彼らに何かを感じさせてくれたことと思います。
長い人生の中で 「出会い 」が多ければ多いほど、それが人を大きく成長させてくれるものと自分は信じています。
彼らも、少しずつ「心 」に刻み込んでいって、大きな花を咲かせてもらいたいですね!
本日貴重な時間、足を運んで頂いたお二人の方には、心より感謝をします。